ふんわり立体感があり、優しい雰囲気が魅力の刺繍。
実は布だけではなく、紙にもできるのを知っていましたか?
私は3年ほど前に本で紹介されているのを見て初めて知ったのですが、実際にやってみたことはありませんでした。
それから自分の中の刺繍ブームが去り…1年半経ったのが今!(笑)
先日友達のお祝いで「特別なメッセージカードを贈りたいな」と考えていたとき、紙刺繍の存在を思い出しました!
今回はそんな思い付きでやってみた「紙刺繍で作る花束のメッセージカード」を紹介します。
- 紙刺繍で花束のメッセージカードを作る方法
- 難易度や所要時間
- 紙刺繍で花束を綺麗に作るコツ
\こんなメッセージカードができます/
ど素人から刺繍を始め、半年ぐらいでワンポイントの刺繍ぐらいなら何とかできるようになる。
刺繍は好きだけど、布に図案を写す作業や最後の下処理が苦手で、徐々にやる機会が減る…。
「紙刺繍なら私に向いているかも?」とふと思い立ち、紙刺繍で花束のメッセージカードを作ってみたら、布より手軽で感動!再ブーム到来の予感♪
この感動を伝えたくて、記事にまとめてみました^^
紙刺繍で花束のメッセージカードを作る方法
全体の手順は下記の通りです。
では、1つずつ説明していきまます!
必要なものを揃える
まずは必要なものを揃えます。
- 刺繍糸
- 刺繍針
- 糸切りハサミ
- シャーペンと消しゴム
- 画用紙(刺繍用)
- 画用紙(裏面用)
- はさみ
- のり
- 定規
- カッターマット(いらない雑誌や厚紙、新聞紙、段ボールなどでもOK)
- 飾り用リボン(幅0.5cm前後が◎)
画用紙について…
刺繍をしていく画用紙と、裏面に貼り合わせる画用紙と、2枚用意します。
今回は下記のサイズでそれぞれ用意しました!
- 刺繍用(95×138mm)
- 裏面用:A6サイズ(105×148mm)
画用紙に図案を描く
刺繍をしていく画用紙に、シャーペンで図案を描きます。
今回はバラの花束の図案を描いていきます。
まず上の方に、「バラのお花」を丸6つでざっくり描き、その下に「茎」を定規で描きます。
左右均等に…とかは考えず、意外とざっくり描いた感じがニュアンスが出て可愛くなります♪
リボンで束ねる部分だけ少し空間を開けました!
続いて、バラの丸の中心に印をつけ、そこから外側に5本線を引きます。
角度のバランスが若干難しいですが、これもざっくりで大丈夫です!
これで図案はあっという間に完成です♪
糸を通す穴を開ける
続いて、刺繍針で糸を通す穴を開けていきます。
下記図の赤い丸の印が、穴を開ける箇所です。
なるべく細い刺繍針で、少しだけ力を入れて穴を開けます。
- 針の先端だけ貫通できるぐらいの小さな穴で大丈夫!
- 穴と穴の間はなるべく0.5cm以上離す
- 力を入れすぎて針を折らないように注意
全部の箇所穴を開け終わると、こんな感じです。
刺繍する
針に刺繍糸を通し、いよいよ刺繍をしていきます!
まずは基本の糸の処理について説明します。
縫い始めの処理
刺繍糸は全て「3本取り」で、玉結びをしておきます。
「3本取り」とは…
刺繍糸は6本の糸が束になって売られています。
このうち3本の糸を取って針に通し、刺繍をしていくことを「3本取り」といいます。
縫い終わりの処理
裏の糸に刺繍針を何回かくぐらせ(巻きつけ)て、糸を切ります。
玉止めしなくても、これでしっかり外れなくなるよ!
では、「バラ」「茎」「リボン」「ドット」の刺繍のやり方をそれぞれ説明します。
バラ(スパイダーウェーブローズステッチ)
裏から①の穴に針を刺し、続いて②の穴を刺すと、1本の線(ストレートステッチ)ができます。
同じように5本のストレートステッチを作った後、裏から①の穴に再度針を刺して、糸が表に出ている状態にします。
③のストレートステッチの下に針をくぐらせます。
④のストレートステッチの下に針をくぐらせます。
その後、⑤のストレートステッチの下に針をくぐらせます。
すぐ隣のストレートステッチではなく、1本飛ばしたストレートステッチにくぐらせるよ!
ぐるぐるこれを繰り返すと、どんどんバラの形になってきます。
外側の穴が見えなくなるまで続けたら完成!
他のバラも刺していきます。
今回は3色のバラを刺しました!
内側(最初の方)はきつめに巻き、外側(最後の方)はふんわり巻くと、よりニュアンスが出て可愛いです!
実際のバラも外側の花びらはふわっとしているもんね♪
茎(バックステッチ)
裏から①の穴に針を刺し、続いて②の穴を刺します。
裏から③の穴に針を通し、先ほどの①の穴にさします。
これを繰り返し、茎部分を全て刺繍します。
バックステッチで、隙間のないまっすぐな線ができました♪
リボン
刺繍針にリボンを通します。玉結びはしません!
表から①の穴に針を刺し、裏から②の穴を刺します。
①②の穴の距離は1~1.5cmほど離してください!
針からリボンを抜いて蝶々結び(リボン結び)し、形を整えます。
可愛い花束になりました♪
ドット(フレンチノットステッチ)
ドットは余裕があればやってみて下さい!
ドットを刺繍したい部分に糸を通す穴を開け、その0.3cm隣にもう1つ穴を開けます。
フレンチノットステッチの場合だけ、穴と穴の距離をできるだけ詰めたく、0.3cmとしました。
とはいえ、近すぎて穴が破れないよう慎重に作業してください><
裏から①の穴に針を通します。
その後、針に糸を3回巻きつけます。
巻きつけた部分をおさながら②の穴を刺します。
他の場所にもバランスを見てドットを刺繍していきます
ぷっくら立体感のあるドットが可愛い♪
メッセージを書き、画用紙を貼り合わせる
お好みで、刺繍した紙や裏面の紙にメッセージを書きます。
それぞれの画用紙を貼り合わせます。
これで完成!
今回は表に紙刺繍、裏にメッセージの1枚のシンプルなメッセージカードにしました。
お好みで2つ折りにしたり、四角い画用紙ではなく丸い画用紙にしても可愛いと思います♪
色々アレンジしてみて下さい^^
難易度や所要時間はどのぐらい?
難易度
今回やってみた刺繍の難易度をまとめてみました。(私の感覚なので参考までに!)
布の場合 | \紙の場合/ | |
---|---|---|
バラ | ★☆☆☆☆ | ★☆☆☆☆ |
茎 | ★★☆☆☆ | ★☆☆☆☆ |
リボン | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ |
ドット | ★★★★☆ | ★★★★★ |
バラ
ストレートステッチを5本縫えばあとはぐるぐる巻いていくだけなので、個人的には1番簡単だと思いました!
芯部分のストレートステッチが図案から多少ずれても仕上がりに大きな支障はないので、その点も嬉しいです^^
ただし、1つのバラを作るのに「時間がかかる」「糸の消費は激しい」!
茎
バックステッチは1番シンプルで簡単なステッチですが、布の場合は少しでも図案から針を刺す位置がずれると、ガタガタの格好悪い線になってしまいます…。
一方、紙の場合は針を刺す位置にあらかじめ穴を開けているので、綺麗に縫えてストレスフリーでした◎
リボン
リボンを通して蝶々結びするだけなので何も難しいことはないのですが…。
リボンを通す穴が大きく広がりやすく、隣り合った穴が破れて繋がってしまうことがあります。
特に紙は布よりも破れやすいのでより注意が必要です。
ドット
コツをつかむのに時間がかかるちょっと難しいステッチです。
そして、リボンと同じように隣り合った穴が破れて繋がってしまった場合は、修復がほぼ不可能…。
このステッチは布の方がやりやすいので、一度布で練習した後、紙刺繍で挑戦してみることをおすすめします。
所要時間
今回私が完成までにかかった時間は約2時間です。
(画用紙を切る時間、メッセージを書く時間は抜いています。)
個人差があると思うので、こちらも参考までに…♪
布に刺繍するときは、図案を描く・最後に消す作業にかなり時間がかかっていました。
紙刺繍ではその時間が大幅に削減できるのが嬉しいです!
紙刺繍では、糸を通す穴を開ける作業が地道にコツコツ…という感じでしたが、その作業のおかげでその後の刺繍がとっても楽でした。
図案通りに綺麗に刺せて失敗がないので、私は布よりも紙の方が刺繍のハードルが低い!と感じました^^
紙刺繍で花束を綺麗に作るコツ
今回の紙刺繍のコツを3つにまとめました。
- シンプルな図案を選ぶ
紙は破れやすいので、塗りつぶすタイプの刺繍は避けた方が良いです。
この記事で紹介したような、簡単な線でえがけるようなシンプルな図案を選びましょう♪ - 針を通す穴にとにかく注意!
リボンやドットのステッチ部分でも説明した通り、針を刺した穴が大きく広がって破れてしまうと、もう最悪です…。
・穴は小さめに
・穴と穴の距離はなるべく離す
・針を抜くときは特に慎重に…
これらを意識して、丁寧にゆっくり作業しましょう♪ - 紙は優しく扱う
布とは違い、紙は一度折り目がついてしまうと消えなくなってしまいます。
夢中になって刺繍していると、気付いたら紙がくしゃくしゃに…なんてこともあるので注意です!
紙は優しく持つようにしましょう(*^^*)
紙刺繍の場合はこの3つだけ意識しよう♪
まとめ
難易度
難易度 | |
---|---|
バラ | ★☆☆☆☆ |
茎 | ★☆☆☆☆ |
リボン | ★★★☆☆ |
ドット | ★★★★★ |
所要時間
約2時間(画用紙を切る時間、メッセージを書く時間は抜いて)
- シンプルな図案を選ぶ
- 針を通す穴にとにかく注意!
- 紙は優しく扱う
最後まで読んでいただきありがとうございました^^
紙刺繍で作る花束のメッセージカード、是非やってみてください♪